
~充実のサポートにより得られた成果を、次の出店戦略に活かす~
特設会場でのPRイベントや農産物の即売会、ご当地キャラ「くまモン」の来場イベントなど、店舗内外でさまざまな催しを実施された熊本県大阪事務所様。初めての出店ながら、『Giftpad space』のこれまでの月間売上を大きく更新するほどの盛況ぶりでした。アンテナショップ出店にかける思いや、今後の展開について伺いました。

熊本県大阪事務所
所長
池永淳一 様

熊本県大阪事務所
主任技師
清田雄真 様
【熊本県大阪事務所】
関西圏において熊本県の魅力を発信し、地域経済の活性化を図るための拠点。旅行会社やメディアへの情報提供、物産展の開催などを通じて、観光客の誘致や県産品のPRを行っている。また、企業訪問や情報収集などから県への企業立地を促進するほか、農林水産物の流通促進や、関西熊本県人会の活動支援も実施。Uターン・Iターン就職の促進に関する取り組みにも注力している。
『Giftpad space』をアンテナショップ出店の足がかりに
今回、『Giftpad space(ギフトパッドスペース)』をどのように活用されましたか?

池永 様
5月1日から1か月間出店し、熊本県産のお菓子や特産品、お酒など、約200種類のアイテムを販売させていただきました。店外の特設会場では、野菜や果物の即売会や、マスコットキャラクター「くまモン」の来場イベントも実施しました。
5月の開催でしたので、全国より少し早く旬を迎える、特産品のスイカやメロンを皆様に提供できたこと、焼酎やワインの試飲会から購入につながるなど、県産品の魅力を多くの方にお伝えできたと思います。
『Giftpad space』へ出店されるまでの経緯を教えてください。

池永 様
以前から、大阪への出店案内はいただいておりましたが、予算などの都合により実現には至りませんでした。昨年7月に、KITTE大阪のプレオープンへ視察に伺い、その時に初めて『Giftpad space』を知りました。
当初は民間企業向けのスペースだと思っていたのですが、ギフトパッドのご担当者様から、自治体でも利用できるというご提案をいただき、詳細をお聞きしたのがきっかけです。
出店の決め手をお聞かせください。

池永 様
一つは、大阪駅のすぐ近くという立地です。全国のアンテナショップが集まるエリアに出店すれば、費用対効果が大きく見込めると考えました。
もう一つは、国の補正予算が熊本県にも配分され、活用できる見込みが立ったことです。予算確保と売上や来場者数という両方の目途が立ったため、「チャレンジしてみよう」と出店を決めました。
商品管理やレイアウトに役立つ売上・属性データ

出店に向けて、課題や不安はありましたか。

池永 様
以前、大阪市内のコンビニの一角に、熊本県のアンテナショップを併設していたのですが、集客が難しく、スペースも限られていたことから売上が伸び悩み、閉鎖に至りました。その点、『Giftpad space』は日頃から人が集まる場所ですので、集客面の不安はありませんでした。
通常、アンテナショップや物産展を出店する際は、場所やスタッフの確保、事前の周知と集客などさまざまな作業が伴います。今回、約3ヶ月という短い時間で準備が進められたのは、販売スタッフの手配や冷蔵・冷凍什器など展示に必要な設備がすべて含まれていたからです。
同フロアの他のアンテナショップに引けを取らない商品リストの作成や、イベント企画には苦労しましたが、集客という大きな課題をクリアできる立地が大変心強く感じました。

初日から、多くの方が来場されたそうですね。

清田 様
オープニングイベントには、県のPRキャラクター「くまモン」も登場し、熊本県出身で関西にて活躍されているアナウンサーやラジオパーソナリティの方々を「熊本大好き大使」に任命させていただきました。くまモンファンの方もたくさんご来場いただき、大きな宣伝効果がありました。
また、毎週テーマを変えて県産品をPRするイベントを企画し、特設会場が人で埋め尽くされるほどに。ちょうど『Giftpad space』でお酒が販売できるようになったタイミングだったこともあり、焼酎やお酒の試飲会を行い、たくさんの方にご購入いただきました。
終了後も、「いつでも熊本県産の商品を購入できる場所が欲しい」「アンテナショップを常設してほしい」というご要望を多く頂戴し、次への励みとなっています。

実際に出店されて感じた『Giftpad space』の魅力を教えてください。

池永 様
人気のアンテナショップが集まっているフロアですので、高い集客効果が見込める点が一番の魅力だと思います。場所を借りるだけで必要な設備がすべて揃っているところもメリットに感じました。
また、リアルタイムに来店者数や売上データを把握できるため、アイテムの補充や商品管理に大変役立ちました。売上の動向や実績データ、年齢・性別といった来店者の属性は、次年度の予算策定にも活用できます。県知事や副知事が視察に来られた際も、データをもとにした根拠のある説明ができることが非常によかったです。
次につながる道筋が見えた
『Giftpad space』は、どのような自治体様におすすめだと思われますか?

池永 様
大阪にアンテナショップを持たない自治体様や、関西以外のエリアにアンテナショップを持っている自治体様に向いていると思います。スタッフの手配や区画の賃料、設備など、すべて込みの料金体系も明確で分かりやすかったです。場所を借りるだけで必要なものが揃っていて、売上や来場者データも取得できるのは大きなメリットだと感じます。

清田 様
全国のアンテナショップが集まっているフロアなので、集客せずとも人が人を呼んで売上につながり、地域のPRも叶います。地元では有名だけれど、全国の人にまだ知られていない商品を試験販売したいときにも適していると思います。

最後に、今後の展望や『Giftpad space』へのメッセージをお願いします。

池永 様
次年度も、予算の確保を目指しながら、出店をしたいという思いは持っています。将来的には、県の予算に頼らず、民間の物産協会などが主体となって出店するのが理想です。今回の成功を実績として、これからも継続的に大阪での地域PRに取り組んでいきたいと考えています。
ギフトパッド様へ期待することは、一度出店した自治体に、特典や割引サービスを付けていただくことですね。また、店舗とKITTE大阪内のイベントスペースをセットで利用できるプランもあればうれしいですね。
